COLUMN / 撮像

傷が写らないときに見直す、撮像の3点

外観検査で「傷があるのに写真に出ない」という相談は少なくありません。アルゴリズムを変える前に、撮れているかどうかを先に確認します。

照明の方向と強さ

金属や鏡面は、一方向からの光だと傷が埋もれやすいです。正反射が強すぎると白く飛び、弱すぎると凹凸が消えます。高角度・同軸・側方など、複数方向の光を分けて撮ると、どの角度で特徴が出るかが見えます。

ハイブリッド照明は、この複数方向を一台で切り替えて確認するための製品です。まずは「どの方向の光で傷が立つか」を見るところから始めます。

カメラとレンズ

エリアカメラは広い範囲を一度に撮れますが、細かい線傷には解像が足りないことがあります。ラインカメラは移動を前提にする代わりに、高解像で一列ずつ撮れます。対象の大きさと、見つけたい傷の幅が、カメラ選定の起点になります。

レンズの絞りも重要です。明るさだけを優先して開けると、ピントの合う厚みが薄くなります。凹凸のある対象では、照明で光量を確保したうえで絞る、という順のほうが安定しやすいです。

対象物の置き方

同じ照明でも、置く向きが変わると写りが変わります。ヘアラインの方向、曲面の向き、背景の反射を一度ずらして撮ると、原因が対象側か光学側か切り分けやすくなります。

検討の初期は、完成した検査装置を決めるより、写る条件を残すことが先です。撮影サンプルと、いま困っている写真があれば、技術相談から進め方をご案内できます。

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